つくられた国も時代もテイストもばらばらの椅子を、一つのダイニングに並べるなんて、おかしいのではないかと心配ですか?まったく心配ありません!それどころか、格好いいんです。しかし、陳腐なデザインの椅子を無節操に並べるのはダメですよ。いい椅子同士は格が合っているせいでしょうか、ダイニングテーブルの周りに集合させてもおかしくなく、部屋のセンスさえ上げて見せてくれるのです。名もないつくり手による、いい椅子というのももちろんあります。
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私が気に入って使っているのが、フランスの中古のカフェ椅子です。アンティーク家具店で買ったこの椅子は、丸い座面に木を蒸気で加工した曲げ木の脚がついた椅子で、ヨーロッパのカフェなどでよく見かけるものです。小ぶりでかたちもかわいいし、座り心地が何よりいい。長時間座っていても疲れないのです。これはマンションを買った時に揃えた椅子の一つでしたが、後から思ったのは、ダイニングはこういうカフェ椅子中心でもよかったな、ということ。一脚ずつ座って買い足すという知恵を知らなかった私は、見た目の趣味だけでいっぺんに椅子を買ってしまったのですが、思えばイタリアンモダンデザインの椅子とバリの皮革張りの椅子は要らなかったなあ、と後悔。座り心地が悪いので、結局座ることがないのですもの。見えない所に置く収納家具は、クリアケースなどリーズナブルなもので済ませてもよいですが、毎日見て触って座る椅子は一番身近な家具。ぜひ、一脚のマイチェアから始め、いい椅子が部屋を格上げする効果を実感してみてください。