間取り図が納得できるものとなったとき、それは余計な無駄を省き、洗練された自分の生活スタイルの概念図になっているはずです。これくらいの発想、この段階での空間のとらえかたは、これくらい、でやめておくことが重要です。色彩についても、できればモノクロで考えてほしいくらいです。もちろん設計者は最終的な完成を予測して間取りを決めていきますが、仕上げ材や色、テクスチャーは生活スタイルの概念に自然についてくるものです。したがってこの段階では、まだ仕上げ材の種類や収納の細部にこだわる必要はありません。この時点での細部のこだわりはかえって本質を見失ってしまうことになりかねません。収納がたくさんほしいのはわかりますし、何をいれるかによっては棚と引き出しと開き戸とコート掛け、タオル掛け、帽子掛け、来客用ふとん収納、などなどさまざまな収納が必要になるのもわかります。しかしそのことによって、十畳の部屋が六畳程度になってしまうこともあるのです。この時点で重要なのは、あくまでも全体です。スペース配分を間違えると、せっかくの新居が不快なものになるだけでなく、コストも高いものにつく恐れもあります。あるイギリスの著名なインテリアデザイナーは、リフォームするにあたって最初にすることは、我が家に蓄積されたありとあらゆるガラクタのなかから、自分にとって本当に必要なものを選びだすことだといっています。
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