平面プランを優先させて、一階のプランの上に二階をのせると、二階の壁を受ける構造が一階になかったりして、構造上弱い家ができてしまう。恐ろしいことに、プロの設計でもこうしたことが起きている。多分、建主の要望を聞いて、平面プランからすすめていき、どうしても構造のバランスがとれない、構造の整合性をとろうとすると、建主の要望が入らない、といったところだと思う。それでも家は建つ。何とか構造上のずれをカバーしながら建てようとすれば、構造が複雑になり、手間がかかり、強度的にも万全とはいえない場合も多い。家のかたちから入るというのは、自然や隣家との関わりを配慮し、屋根のかたち、そして外観のデザイン、窓の位置などをイメージして、まずボリュームだしを先に行う、骨組みを先に考えると思っていただければ良いと思う。そして家の美しさとは、いかにバランスのとれた骨組みをしているかで決まってしまうといっても過言ではない。人間の身体を考えても同じこと、姿勢の良い、健康的な肢体は、骨格で決まる。だから、プランができてから、結果として窓の位置が決まり、構造を考え、屋根をかけるのでは、バランスの良い、健康体にはなりにくい。建主の要望をうかがって、平面的な考察だけでつくられたプランは瞰なものがないし、ましてや敷地も見ないで提案されるプランは問題外ということになる。陽当たりや風通しの良い健康的な住まい、構造のしっかりした家、そして美しいかたちの家は、プランの段階で決定づけられてしまうということを建主側にも是非認識していただきたい。
[参考情報]
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