軸組構造の特徴は、柱などの位置や間隔をかなり自由に調整できることです。そのため、窓などの開口部を大きくとるなど設計の自由度が高く、建てた後のリフォームもしやすいといえます。その代わり、柱と梁などで構成する枠組みを補強するため、斜め材を入れたり、接合部に金物を使ったりします。壁構造の特徴や注意点はこれとは反対です。壁で支えるので強度を確保しやすいのですが、開口部など設計の自由度は低くなります。また、建てた後のリフォームにも制約があります。どちらが良いか悪いかは、一概にはいえません。ただ、この日本列島で一戸建てを建てるなら軸組構造のほうが良いと私は考えています」その理由を、私は次のように説明しました。まず、日本は基本的に高温多湿な気候です。北海道以外は毎年1ヵ月近い梅雨の時期がありますし、夏から秋にかけては大雨をともなう台風がやってきたり、秋雨が続いたりします。こういう風土には、開口部をたくさん、しかも大きくとれる軸組構造のほうが、風通しが良く湿気もこもりにくいので似合います。兼好法師の「家は夏を旨とすべし」という言葉がこれだけ有名なのは、それなりの理由があるのです。
[参考]
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